「CASSHERN」対「デビルマン」でも東映まんが祭りじゃないよ ― 2006/02/07 00:13
映画の話でございますが,「CASSHERN」と「デビルマン」はどちらも原作を冒涜した作品なのですが,全体的な評価としては「CASSHERN」の方が上です。
これは
- 「デビルマン」はなまじっか原作に近かった為に原作ファンの怒りを買い易かった
(「CASSHERN」は原作の影しかなかったので怒るとっかかりもなく呆れるしかなかったor そもそも観に行かなかった) - 映像は「CASSHERN」の方が(主に色が)派手だった
- 「デビルマン」がダイジェストで駆け足だったのに対して,原作に頓着しない「CASSHERN」は(映像で語ってくれない分)台詞で全部語ってくれたので,人によっては分かり易かった。
なんてことに因るのではではないかと愚考しております。
ところが原作に対する貢献度としては(DVDとマンガなので土俵が違いますが)どうかなーと思います。
私は,映画を見て,マンガを買いに走りました。
「デビルマン」それなりに原作に近かったので,あそこはあんな風になっちゃってたけど,マンガはどうだったかなーと確認したくなります。
ところが,「CASSHERN」はかけ離れっぷりにうっかり観てしまった場合には気力を吸い取られ,すがるように原作を思い出すだけで十分になり,見直すために買いに走れませんでした(勿論,原作が好きで観に行かなかった人がこれを期に買おうとはしないでしょう)。
面白かったという人もそれが原作に由来するとは頭にも浮かばないでしょうから,原作を見ようとは思わないでしょう。
結局のところ,「デビルマン」は映画としての評価は低いですが,原作に対しての貢献度は高かったのではないかと思う次第です。
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