チープかつ下品だったライオン丸G2006/10/02 22:01

録画してあった,ライオン丸G見てみました。

チープかつ下品。
間違っても親子で見る番組じゃありません(笑)。

では,ダメダメかというとそうでもなく,カットのテンポはよくて役者の滑舌も悪くない。
アマチュア映画っぽさも見慣れた身にはああ頑張っるねぇと思えてきます。

ライオン丸を期待する向きはがっかりするかも知れませんが,ここまで似てないとこれはこれで良いと思えるかも。
深夜にながらで見るには良い番組です。

どっち?2006/08/24 00:45

今ちょっと興味があるのは,Bewaadさんのところの韓リフ先生のコメント

ロングテールをツインテールと間違えた時期がありました。

http://bewaad.com/20060823.html#c01

において“ツインテール”という文字から怪獣(帰ってきたウルトラマン)が頭に浮かぶ人と髪型が頭に浮かぶ人とどちらが多いか,どのような傾向があるかです。

帰ってきたウルトラマンを見ていた世代のいくらかや特撮好きの人は怪獣ではないかと考えるのですが,それ以外の人は怪獣の存在を知らず,ほとんど髪型のほうなのではないのかと思います。

また美少女系のアニメやゲームに親和性が高い人は間違いなく髪型でしょう。

図らずも,世代と好みの傾向(特撮とアニメ)ではっきり分かれる事例なのではないでしょうか。

これをどっちに取られるかで,見られ方が分かるかもしれません。


私はモロに世代なのでグドンに喰われるやられるほうが頭に浮かびます。

Googleイメージでの“ツインテール”の検索結果では圧倒的に髪型になっております。

怪獣のツインテールを知らない方のために若干説明をしておきますと『帰ってきたウルトラマン』で初登場した怪獣で,頭が下でエビゾリに直立しており,二本の尻尾が上の方で撥ねております。美少女ゲームに親しんでいる方は怪獣が由来であるといわれても納得してしまうでしょう。デザインは池谷仙克,造形は高山良策。中の人を感じさせない見事な造形です。

他人の褌でとる 曽我町子さんの追悼2006/05/27 01:54

本日「宇宙刑事魂」(曽我町子さんの遺作)を求めにヨドバシカメラに参ったのですが,折悪く,「NintendoDS Lite」の入荷にあたってしまい,あまりの行列に断念いたしました。

傷心を抱えて帰宅いたしましたところ,それを癒してくれる追悼文が待っておりました。

小川ぴいさんの「時評圏外」です(5月26日の朝日新聞夕刊,文化・芸能欄)。

短い文章の中で業績に触れ,仕事(声優辞典の編纂)でいただいたFAXを通じて人となりを紹介する,見事な追悼文でした。

朝日新聞をお読みになっている方は是非ご覧ください。

このコラムは,朝日新聞のサイトを探してみましたがありませんでした。

その代わりにオバQからお店(曽我町子コレクション ステラ)を開く経緯を紹介した記事がございました。

asahi.com:第4部 わが街・国立 オバQ(上) - マイタウン多摩

曽我さんといえば,人によってはレインボーマンのゴッドイグアナ(M作戦の塩沢トキさん演じるイグアナの母親)でもあるのですが,やはりヘドリアン女王(デンジマン・サンバルカン)などの女王役の印象が強く,そちらでの紹介が多いようです。

ご不満の向きは
特撮・戦隊シリーズファンサイト HERO BOX
内の
インタビュー企画第一弾~曽我町子さん~
をご覧ください。

ゴッドイグアナがヘドリアン女王とつながっていることが良く分かります。

また,曽我さんが真剣に取り組んでいらしたことがよく伝わってまいります。

役を愛し愛され,死の直前まで演じていられた曽我さんのお仕事を観ることが出来た我々は幸せであったと思います。

合掌

ウルトラマンメビウス第1話「運命の出会い」2006/04/09 22:32

第1話感想

放送局・放映時間:TBS,土曜日午後五時半~六時(いずれも関東では)。

特に憑依するシーンもなかったので,変身前はセブンのような人間に化ける形の模様。

第1話の特技監督は原口智生さん(「さくや妖怪伝」等。造形家。)でした。

カット・カットに見るべきものはあるものの(メビウスのあおりのショット,メビウス登場シーンの上からの光),操演の不安定さ・怪獣と格闘しない演出など,これからを不安にさせる要素も。

地球を守る組織はGUYS。日本支部(?)は隊員一人(アイハラ隊員)を残して全滅。

隊員に関してはすでにあきらめモード。まともに大人を登場させず,組織ではなくサークルなのはもはや固定路線でしょうか(作り手の受け手への立ち位置の変化がモダン→ポストモダンと同じなのかは最近興味深く思っているところです)。


閑話休題

作り手と受け手の関係が,距離を置き物語を提供する形から,(江口寿志,鴨川つばめを経て)仲間内の説明しなくてもわかるでしょという形に変化してきているのではないかということが,少年誌における少年向けのマンガの減少から私が感じていることです(大友克洋はその意味で旧タイプの物語る作家と思っています)。

ガンダム(子供に提供)とエヴァ(同世代に提供)を分けるところもそこではないかと(密かに)思っています。


今後の予想

メビウスが怪獣がを倒した後,アイハラ隊員がメビウスを叱責し(街がこんなに破壊されて地球を守っていないじゃないか)そのまま地球を守れなかったという自責につながっていくシーンがあります。

このことから今後の二つの展開が予想されます。

1.メビウスの成長

幼さを感じさせる役者とあいまって成長していく存在として描かれるものと思われます。

現在
(偉大なる)ウルトラ兄弟に加わるために意気揚々と地球にやって来た。地球を守るということが怪獣を倒すことではなく,人を守る(建物を壊さず・人を傷つけず(殺さず))ということであるという自覚がまだない
今後の展開
地球を守ることということは人(とその生活)を守るということを2,3話のうちに学習する。徐々に人を愛するようなり,最終話近辺でその意思表示がなされる。(途中で地球(人)を取るか宇宙の平和を取るかというような選択を迫られる話がはさまる可能性あり)。

2.アイハラ隊員の反発と和解

予想される性格

  • ニヒル(地球を守れなかった反動から)→(叫び慟哭するキャラであるから)おそらくない
  • 熱血漢

予想される言動

  • 新しい隊員たちを自覚も技量も足りないものとみなし鍛えようと頑張る
  • 隊長の比較(偉大なる旧隊長に比べてこの頼りない隊長は何だ)

予想される展開

  • 隊長を見直すエピソード(中盤か)
  • 他の隊員達との衝突(序盤で少しあり,表面上の和解。くすぶっていたものが爆発し仲間に助けられて真の和解をするエピソードが中盤に)

2006.4.15追加

特撮好きの知人に,今回の効果音は昔のを使っていたとのことを教えてもらいました。

今回の方針は昔の再現でしょうか。操演は格段に落ちていますが。

見逃していたもの2006/03/13 01:01

ゼロ解除

1月にはプレスリリースが出ていましたか。

緯度0大作戦」4月28日発売です。

監督:本多猪四郎,特技監督:円谷英二,音楽:伊福部昭,出演:宝田明

幻の作品で名作とも迷作とも言われておりますが,(確か権利関係で)国内での発売不可能(今までビデオでもLDでもなし)と言われていた作品が出ることは喜ばしいことです。

(まあ,台湾版とか色々あったので手段はあったったって言えばあったんですが^^;)

これで東宝=円谷英二で残るのは「獣人雪男」と「ノストラダムスの大予言」ですが,それぞれ差別問題がらみなので難しいでしょうね(「ノストラダムス」は今となっては問題ないと思いますが。「獣人雪男」は未見のためわかりません)。

円谷英二のおもちゃ箱 もう一つのファインダー

円谷英二が8mmで撮影していた撮影風景や関係者の証言などで円谷英二の特撮世界を紹介するもの。同じく4月28日発売です。

もう,これは8mmの映像が楽しみです。今までスチールでしか見ることが出来なかった撮影風景がわかるのは大変貴重です。

怪獣のあけぼの

有線ブロードバンドネットワークスのパソコンテレビ「GyaO」でやっていた番組。

画家で造形家の高山良策氏(1917-1982)についてのドキュメンタリー。実相寺昭雄監修。

高山氏がどういう人かというと色々な怪獣の着ぐるみなど(乗り物もあり)を作った人です。手がけた作品は多数あり,(勿論それぞれの番組で全部作ったわけではないですが)怪獣王子・ウルトラQ,ウルトラマン,ウルトラセブン,帰ってきたウルトラマン・ブースカ・豹マン・ライオン丸(怪傑・風雲)・スペクトルマン(ゴリとラーもそう)・レッドバロン・大魔神・ガメラ対バルゴンと多岐にわたります。

これは見たかったなぁ。昨年でた「ウルトラセブン1969」に8mmが一部収録(ガッツ星人を型から外すところ,デパートの怪獣展)されていますが,足跡の割にまとまった書籍があまりない(専門に取り上げたものはなし)のでかなり貴重な番組でした(多分)。

デザインの成田亨氏(ウルトラマン・ウルトラセブンなど)や高山氏など美術家が特撮界にもたらした影響について知りたいと思っていただけに,見逃したことがつくづく悔やまれます。

DVDになって欲しいものですが,大魔神やピープロなど多岐にわたって取り上げていたようなので単発の番組関連(ウルトラ等)での発売は難しいでしょう。

GYAOは番組をDVD化するようです。第1弾のプレスリリースによると以降のラインナップに「怪獣のあけぼの」も入っているようです。

2006.3.15 追記

ウルトラマンマックスでのAfter Effectsプレゼン~Interbee2005にて~2006/01/03 23:42

Interbee2005dでのAdobeのAfter Effectsのプレゼンテーション。

ウルトラマンマックスでの使用例をやるというので時間に駆けつける。

円谷からもらって来たデータとのこと。After Efetcを使ってたのね。

例は2つ。スラン星人の高速移動とメタシサスに迫るダッシュバード

スラン星人の高速移動>

マックスの周囲を廻るスラン星人は静止画。

静止画をブラーをかけて移動。アクセントに別にエフェクトをかけた静止画を配置。

マックスとスラン星人のからみの部分はセットで撮影かと思っていたらグリーンバックで背景を差込でした(マックスにブルーがある為?)。

グリーンバック
背景をグリーン一色にして撮影すること。そこから,緑色を抜けば。通常は青を使うブルーバックを用いる。

説明のお兄さんは“最近のウルトラ警備隊はDASHといって”と説明。そういうお年ですか。DASHとウルトラ警備隊は違うと説明したくなる自分がいる。

フロントに映る高度計などはIllustratorで作画した固定の静止画。高度にあわせて動かすと人件費がかさみそうです。

ターゲットスコープ(照準)はモーショントラックで追随。

モーショントラック
動いているもの(動いているカメラ)に静止画を合わせる手法のひとつ。車のナンバー部分を変更したりなんてのに使います。
動画上で何点か場所を選んで,この静止画を合わせますとやると,その場所が動いても静止画がそれに追随して動きます。
私が始めて見たのはアメリカンフットボールの中継での10ヤードのラインの表示でした(カメラが動いてもラインはグラウンド内の特定の場所にあり続けました)。