インタビューから見える麻生外務大臣2006/07/29 03:16

はじめに

『メカビVol.01』(講談社)に麻生太郎氏の2006年5月に外務省外務大臣応接室にて行われたインタビューが載っています。&br; 「直撃!ローゼンメイデン疑惑?」(P36~41)

このインタビューから見えてくる麻生太郎像を追ってみましょう。

注 以下の文章は今回のインタビューから考えたものですので,実態とは異なっている可能性があります。

これはネットアイドル麻生外務大臣の挑戦に触発されて書かれたものです。

『銀河英雄伝説』について

それから,昔『銀河英雄伝説』なんていうのもあったけれど~略~。あれ,作者は女性だろ?(P.36)

『銀河英雄伝説』は田中芳樹氏のベストセラー小説で,通常,銀河英雄伝説というとこちらのことになります。『銀河英雄伝説』が好きだという人で道原かつみ氏のマンガ版をあげる人はあまりいません。

また,アニメ版も有名で,知られている度合いは小説>アニメ>マンガとなります。
発言がカットされた可能性もありますが,小説・アニメへの言及がないのは,そちらへの興味の薄さを感じさせます。

インタビュー中で取り上げられた作品

ジパング(かわぐちかいじ,週刊コミックモーニング),太陽の黙示録(かわぐちかいじ,ビックコミック),風の大地(原作:坂田 信弘 ・絵:かざま鋭二ビックコミックオリジナル),インパクト(原作:坂田信弘・画:竜崎遼児,週刊パーゴルフ),銀河英雄伝説(原作:田中芳樹,作画:道原かつみ,徳間書店),ふたり鷹(新谷かおる,週刊少年サンデー),エリア88(新谷かおる,少年ビックコミック),ゴルゴ13(さいとうたかを,ビックコミック),こちら葛飾区亀有公園前派出所(秋山治,週刊少年ジャンプ),浮浪雲(ジョージ秋山,ビックコミックオリジナル),弐十手物語(作:小池一夫・画:神江里見,週刊ポスト),テニスの王子様(許斐剛,週刊少年ジャンプ),勇午( 原作:真刈信二,漫画:赤名修,コミックアフタヌーン),巌窟王(前田真宏,コミックアフタヌーン),蟲師(漆原友紀,コミックアフタヌーン),ヴィンランド・サガ(幸村誠,コミックアフタヌーン),キャプテン翼(高橋陽一,週刊少年ジャンプ),ポパイ,ブロンディ,加治隆介の議(弘兼憲史,ミスターマガジン),警視正椎名啓介(やぶうちゆうき,イブニング),のらくろ(田河水泡),三国志(横山光輝,月刊コミックトム),項羽と劉邦(横山光輝,月刊コミックトム),イーグル(かわぐちかいじ,ビッグコミック),忍者武芸帖(白土三平),サスケ(白土三平),巨人の星(原作:梶原一騎・漫画:川崎のぼる)。宇宙戦艦ヤマト,バツ&テリー(大島やすいち,週刊少年マガジン),犬夜叉(高橋留美子,週刊少年サンデー),ローゼンメイデン(PEACH-PIT,月刊コミックバーズ)

これを出版社別に整理しますと。

講談社
ジパング(かわぐちかいじ,週刊コミックモーニング),勇午( 原作:真刈信二,漫画:赤名修,コミックアフタヌーン),巌窟王(前田真宏,コミックアフタヌーン),蟲師(漆原友紀,コミックアフタヌーン),ヴィンランド・サガ(幸村誠,コミックアフタヌーン),加治隆介の議(弘兼憲史,ミスターマガジン),警視正椎名啓介(やぶうちゆうき,イブニング),バツ&テリー(大島やすいち,週刊少年マガジン)
小学館
太陽の黙示録(かわぐちかいじ,ビックコミック),風の大地(原作:坂田 信弘 ・絵:かざま鋭二ビックコミックオリジナル),ふたり鷹(新谷かおる,週刊少年サンデー),エリア88(新谷かおる,少年ビックコミック),ゴルゴ13(さいとうたかを,ビックコミック),浮浪雲(ジョージ秋山,ビックコミックオリジナル),弐十手物語(作:小池一夫・画:神江里見,週刊ポスト),忍者武芸帖(白土三平),サスケ(白土三平),イーグル(かわぐちかいじ,ビッグコミック),犬夜叉(高橋留美子,週刊少年サンデー)
集英社
こちら葛飾区亀有公園前派出所(秋山治,週刊少年ジャンプ),テニスの王子様(許斐剛,週刊少年ジャンプ),キャプテン翼(高橋陽一,週刊少年ジャンプ)
潮出出版
三国志(横山光輝,月刊コミックトム),項羽と劉邦(横山光輝,月刊コミックトム)
その他
ポパイ,ブロンディ,のらくろ(田河水泡),銀河英雄伝説(原作:田中芳樹,作画:道原かつみ,徳間書店),インパクト(原作:坂田信弘・画:竜崎遼児,週刊パーゴルフ),ローゼンメイデン(PEACH-PIT,月刊コミックバーズ),

傾向

上記には,大手出版社のメジャー誌が目立ちます。

さらに,若手の作品の注目株を聞かれて

『テニスの王子様』ってのがあるな……ありゃあ「少年ジャンプ」か
P.36

また

『ヴィンランド・サガ』。ああ,このバイキングの話は,以前「少年マガジン」に載っていただろ。
P.38

と,ジャンプ,マガジンを読んでいることをうかがわせます。

『ヴィンランド・サガ』については続けて

父ちゃんが頑張る話だよな。

と,間違ってはいないけれど大雑把な要約をしています。

上がっているマンガの中でローゼンメイデンだけちょっと浮いていますが,これについては
少女漫画だろ? という言葉を残しています。

マンガのローゼンメイデンは作者こそPeach-Pitという女性二人組みですが,月刊コミックバーズという青年誌に連載されており,少女マンガとみる人はほとんどいないと思います。

まとめ

ここから浮かび上がる像は,

  • 少年時代からマンガ雑誌を読んできて,今でも電車内,喫茶店など人前でその延長線上のマンガ雑誌を読む。
  • アニメは積極的に見ないし,ライトノベルはあまり読まない。
  • 普段はキオスクに売っているようなマンガ雑誌しか読まない。
  • 少女マンガあまりは読んだことがない。

というような同世代と比べると遥かにマンガを読んでいるがオタクではない姿です。

つまりは,
マンガ好きではあっても,積極的に広くマンガを読むわけではなく,マンガマニアではない。
こういう人なのではないかと思います。

おまけ

ちなみに雑誌については

俺がマンガ誌を買う時は,三つ面白い作品が載っているかだな。二つだと立ち読みで済ませちゃう。
P.38

と小遣いの厳しいお父さんのようなことを仰っています。

立ち読みされるんですね。コンビニでしょうか。人によってはここで萌え~となるかと思います。

インタビュー自体はその他にも

少なくとも日本人が戦後憧れた「核家族」「郊外一戸建て住宅」「三種の神器」は,あの中(ITOK注 マンガ『ブロンディ』)は,あの中に全部あったんだから。

そう,俺は世の中の現象を見ながら系統立てるのが好きなんだけどさ。

と語って反体制のマンガ→体制派→組織に属しているけれども『俺は俺』といった時代による変化の指摘があったりと面白いものがあります