メモ
今回のいわゆる耐震強度偽装問題で考えていたのは,建築主の善意を期待するのは不可能なのだから,検査機関で監査できなければ駄目なんじゃないのかなぁということでした。
ですので“専門家なら簡単に見抜ける”という偽装だったのか(検査の怠慢),“専門家でも見抜けない偽装”(制度の不備)だったのかが大きな疑問です。
ついでに、検査機関の検査をいうものがどれくらいのもの(やることと分量)をこなさなければいけないのかも知りたいところです
なんで,ここが報道されないかなぁと思っていたところ,作家の日垣隆さんがメールマガジン(有料)にて,構造計算ソフトを操作した旨のレポートを書いていらっしゃいました。
いくら新聞や雑誌を読んでもテレビを見ても、姉歯(元)建築士が実行した偽装とは、いったいどれほど巧妙なものだったのか、私にはわかりませんでした。
~略~
偽装の実際に関する疑問を解くために私は先日、構造計算を専門とする一級建築士の事務所を訪ね、問題のSS2(正確にはSuper Build SS2)というソフトを自分で操作してみる(させてもらう)ことにしました。
構造計算の偽装は単純だったのか、巧妙だったのか(日垣隆,今週のコメント[ガッキィファイター])
http://homepage2.nifty.com/higakitakashi/comment/comment36.html
で,実際に操作しての結論が以下のことです。
いいえ。こんなことに慣れなくても、要するにSS2ソフトの「耐震強度」という項目に、例えば千葉県内の13階建てマンションなら「1.0」とか「1.05」とかの数値を入れればいいだけです。
そこに姉歯は、何と「0.6」とか「0.25」とか「0.15」を入れていただけなのでした。それが偽装工作の総て、だったのです。
~略~
実際に演算の仕方を教えてもらうと、5秒もかからず結果が出てきました。
つまりイーホームズは、素人でも5秒でできるチェックをしていなかった、ということになります。
構造計算ソフトを私が走らせてみて、わかったこと(日垣隆,今週のコメント[ガッキィファイター])
http://homepage2.nifty.com/higakitakashi/comment/comment37.html
耐震強度の最低が1ならば1より小さい数字は必要ないわけですから、入れられないようにしておくべきなのではないかなあ。勿論1より大きいものを1にするのは防げませんが。ちょっと思いつきですが、地名を入れると耐震強度のデータを引っ張ってくるというのでもいけるのではないでしょうか。
まあ、それでも経路上での差し替えは可能だし、そもそもローカルなソフトはどうやっても改竄が可能になります。
ですので、崎山伸夫さんの書いておられる,ASP型(外部サーバに計算させる)は良いのではーと思います。
崎山伸夫のBlog - 構造計算ASPというのはどうだろうか?
http://blog.sakichan.org/ja/index.php/2005/12/31/how_about_structural_calc_asp
ここでのコメント欄にて,ASP型が実際にあるということ、並びに結局紙で出さんければいけないのを何とかしなければという指摘は大変参考になります。
ちょっと関係ないこと
検査ではないですが,被害額が大きすぎて責任を取るべきところが取りきれないというのは大きな問題だなぁと思います。責任を取らされることによって違反を犯さないような動機付けを与えることがここでは出来なくなっているわけですから。結局は身体の拘束のような罰則の強化しかないのかなぁ。
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