思考するインターネット 私は我々だ2005/12/21 00:51

『脳のなかの幽霊、ふたたび』(V・S・ラマチャンドラン,角川書店) を読んでいて,最終章の自我のところで色々と妄想。

常々,インターネットでコンピュータが自我を持ってという割には単純に人間と同じだったり,その延長上の神だったり(大体そういうのはネットの海とか宇宙とか言ったりするのですが)するのが不満だったので,そうではないあり方はなんて考えていたのが触発されて色々と妄想。
(グッレグ・イーガンの『ディアスポラ』の第一章に狂喜した身としてはもう少しみんな頑張れよと思うわけです)

インターネットも,そこにつながっているPCも順番に動いているわけではなく平行に動作しているし,常に全てのネットワークがつながっているわけでもない。
だから,矛盾した思考がありえるし,平行して違うことを考えることもありえます。

>私が相手をしているのは一人ですか?
σ> ???。私は我々である。
なんてのを考えてみたり,好きと嫌いを同時に内包する精神状態を考えてみたり。

『世界の中心で愛を叫んだけもの』(ハーラン・エリスン,ハヤカワ文庫)を平行思考していると妄想して読み直してみるのも面白いかもーと思ったり。

と,ここまで浮かれて一気に考えたのですが,よくよく考えてみればイーガンなんかの量子論ものとかテッド・チャンの『わたしの人生の物語』など,あったりしたわけで,それが頭に残っていただけかも。
でも,考えてみると面白いので,暇なときに考えることに使ってみようかと思う。